家庭で性「会話」のきっかけを、性教育メディア「命育」と小田急電鉄「ONE」が連携

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

性教育メディア「命育(めいいく)」を運営するSiblingsは9月、小田急電鉄(以下、小田急)と提携したことを伝えている。小田急が運営する地域密着型のサービスプラットフォーム「ONE(オーネ)」を通じてクーポンを発行し、家庭で性知識の普及を促進させる。小田急電鉄 ONE ビジネスプランニング担当の和田正輝氏は、協業の狙いを次のようにコメントしている。

ONE会員向けに『命育』の利用を促すとともに、セミナー等を共同開催してパパ・ママの性の正しい知識と子どもたちへの伝え方、学校教育で始まった『生命(いのち)の安全教育』への理解を高めていきたいです。(小田急電鉄 和田正輝氏)

命育は、幼児から中高生の子どもを持つ保護者に向けた性教育情報を提供するメディア。医師専門家による妊娠出産や避妊などの性知識、からだやジェンダー、防犯やネットリテラシー、人との関係性などを含めた性に関する全般的な知識を年代別に提供している。

今回の提携では、SiblingsがONEを通じて命育にて利用できる初月無料クーポンを発行するほか、セミナーなどへの参加を促進させる取り組みを実施する。利用したいユーザーはONEで会員登録した後、指定されたページでクーポンコードが発行される。Siblings CEOの宮原由紀氏は今回の提携について次のようにコメントしている。

すでに様々なサービスとの提携をされており、かつそれらがいわゆる大手企業のサービスではなく、かゆいところに手が届くような、独自のサービスとも多く提携されていたため、命育との提携についてもすぐに想像ができました。性のテーマについては避ける企業もいまだあるかと思いますが、そうしたサービスとの提携をすでにされており、その柔軟さや夫婦や子育て家庭を応援したいという意欲を感じ、業務提携が実現しました。(Siblings CEO 宮原由紀氏)

小田急のONEは2019年から小田急が開始したサービスプラットフォームで、沿線の利用客を中心に生活で使えるサービス情報をまとめて提供している。IDを取得したユーザーは小田急グループのサービスやSiblingsのように提携しているサービスの特典が利用できる仕組みになっている。

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