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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECzineニュース

コロナ禍のスキンケア化粧品への意識変化、最多は「予算感」 「かけるお金が減った」2割超/スパコロ調査

 ロイヤル顧客の反応可視化ツールを提供するスパコロは、「スキンケア化粧品購入意識・実態調査」を実施し、同調査結果を公表した。

コロナ禍を経てもっとも変化したスキンケア化粧品に関わる意識は「予算感」

 コロナ禍を経て変化したスキンケア化粧品に関する意識について、「特に変化はない」と答えた女性の割合は52.3%。これに対し47.7%の女性は何かしらの意識が変化していることがわかった。

 コロナ前後の変化のなかでもっとも目立つのは予算に関連する意識の変化。「予算・かけるお金が増えた」(6.4%)に対し、「予算・かけるお金が減った」は21.5%という結果となった。

百貨店でのスキンケア化粧品購入率はコロナ前から4pt減 実店舗は軒並み減少もドラッグストアは堅調

 スキンケア化粧品の購買に関わる行動について調査を行う。まず、スキンケア化粧品の購入チャネルの変化について調べた。

 コロナ前も現在もスキンケア化粧品購入の2大チャネルは「ドラッグストア」と「ネット通販」。特に「ドラッグストア」での購入率は圧倒的に高く、コロナ前・現在の両時点で6割前後に。2位の「ネット通販」を大きく上回る結果となった。

 コロナ前と比較すると、実店舗での購入は軒並み減少傾向にあるなかで、わずかではあるが「ドラッグストア」は増加傾向。また、実店舗に来店しない「ネット通販」や「定期購入」は微増の傾向がみられる。コロナ前からもっとも購入率が低下したチャネルは「百貨店・デパート」(4.1pt減)となった。

百貨店 スキンケア化粧品購買顧客の4割はコロナの影響で離反か

 コロナ前の顧客が現在も継続してスキンケア化粧品を購入している割合はどれくらいなのか、代表的な4つの化粧品購買チャネルについてピックアップしみていく。

 コロナ前からの継続率は、「ドラッグストア」と「ネット通販」で高く、9割前後。これに対し、「百貨店・デパート」の継続率の低さは顕著で、継続率は57.6%。コロナ前に「百貨店・デパート」でスキンケア化粧品を購入していた顧客の約4割が利用しなくなっている状況が判明した。

百貨店利用が減少した主なセグメントは20~30代女性

 コロナ前と比べ、もっともスキンケア化粧品の購入率が低下した百貨店・デパートについて、年代別の傾向をみてみると、特に20~30代女性の購入率が下がっていることがわかった。

店頭で直接情報を得ず、代わりにネットでの情報収集や肌診断などを行う人が増加傾向に

 次に、スキンケア化粧品の購買に関わるいくつかの行動について、行動をする人の割合の変化をみていく。

 コロナ前から5pt以上の増加傾向がみられるのは、「購入前にネットで情報をチェック」、「アプリ・サイトで顔や肌スキャン/診断」。反対に、減少傾向がみられるのは、「店頭でテスターを試す」だった。また、「実際に会って・対面で、美容部員・専門家への相談」も微減の傾向がみられる。これらのことから、コロナ禍を経て、店頭で商品や美容部員・店員に接触し情報を得る行動が減り、代わりにネットでの情報収集や、アプリなどで肌診断などを行う人が増えてきている様子がみてとれる。

 なお、「アプリ・サイトで顔や肌スキャン/診断」は、10代・20代で高く、現在の行動割合はともに3割を超える結果となっている。

 続いて、スキンケア化粧品に関わる具体的なコロナ前後変化についての自由回答のスコアが高い単語をユーザーローカル テキストマイニングツールを用いて分析・可視化した。

 「コロナ禍」、「マスク」、「スキンケア」というキーワードが多いことは当然として、「テスター」、「肌荒れ/荒れやすい」、「減る」というキーワードが比較的多く見られることが特徴的だという。

 自由回答(原文)より、前述のテスターの利用減の要因は店頭に行く頻度が減ったことやテスターを置かない店舗が増えたことが影響しているとみられる。テスターの利用に対して、抵抗感があるという声と利用したい希望する声、両方があがっていた。

スキンケア化粧品の情報収集傾向は30代以下と40代以上の世代間で大きなギャップあり

 現在、スキンケア化粧品に関わる情報はどんなところからキャッチしているかを調べた。全体でみると、「美容・コスメ情報サイト・アプリ」がもっとも高く28.8%。以降、「化粧品メーカー/ブランドのサイト・アプリ」(23.0%)、「友人・知人・家族の話」(22.6%)、「Instagram」(19.6%)が続く。

 情報収集の傾向は年代別で異なり、30代以下と40代以上の世代間で大きく分かれている様子。総じて、若年ほど「Instagram」を主としたSNSや「YouTube」から情報を得ており、「テレビCM」から情報を得ないという傾向がみられる。これに対し、年代が上がると、「Instagram」や「YouTube」よりも「テレビCM」、「化粧品メーカー/ブランドのサイト・アプリ」、「通販サイト・アプリ」から情報を得る傾向がみられた。

調査概要
  • 調査期間:2021年10月18日(月)
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査対象:全国15~69歳女性
  • 有効回答数:1,178名 ※全国の人口構成に合わせたウェイトバック集計を実施

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