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事例で学ぶ、Z世代・ミレニアル世代へのアプローチ

イメージ調査の結果に危機感。損保ジャパンが若年層との距離を縮めるために制作したWeb動画とは?

 Z世代・ミレニアル世代に注目が集まっていることで、具体的なマーケティングアクションに取り組む企業も増えてきました。本連載では若年層のトレンド研究グループ「Spark!」を展開するトライバルメディアハウスとともに、様々な企業の取り組みを紐解いていきます。第一弾は損保ジャパンが制作したWeb動画にフォーカス。その狙いや成果をうかがいました。

保険会社が胸キュン動画を制作、その狙いは?

今回取り上げる施策

 損害保険ジャパン(以下、損保ジャパン)は2021年10月から、公式Instagramアカウントを中心に、ドライブデートに焦点を当てたWeb動画「恋する、ふたり ドライブ〜令和ドライブデートのトリセツ〜」の配信を開始。若年層(Z世代)の「安心・安全なドライブ」への意識を高めるとともに、「自動車保険は損保ジャパン!」というイメージを持ってもらうことを目的とした。

 制作にあたっては全国の20~60代の男女を対象に「ドライブデートに関する意識調査」を実施。調査で多くの支持を集めた好感度が高い行動・仕草などを、“令和時代のドライブデートの新常識”として、若年層を中心に人気を獲得している俳優の神尾 楓珠さんが再現。神尾さん演じる主人公とドライブデートに出かけるストーリーを通じて、安心・安全なドライブを呼び掛けた。

プレスリリースより
プレスリリースより

久保:トライバルメディアハウスの久保と申します。今回は、損保ジャパンさんのWeb動画企画「恋する、ふたりドライブ〜令和ドライブデートのトリセツ〜(以下、恋する、ふたりドライブ)」についてお聞きします。まずは損保ジャパンさんのお二人の自己紹介をお願いします。

久我:私は損保ジャパン広報部に所属し、「損保ジャパンのコーポレートブランド」確立と浸透に向けた広告宣伝計画の立案および浸透策の実行を主な担当業務としています。同席している加藤も同様の業務に当たっています。

久保:ありがとうございます。ここからは「恋する、ふたりドライブ」の制作やInstagram運用を支援している弊社の樋口も交えて、施策について掘り下げていきたいと思います。まずは日頃の若年層とのかかわりかたについてどのように考えていますか?

株式会社トライバルメディアハウス マーケティングデザイン事業本部 ビジネスプロデュース部リードシニアプロデューサー Spark! 副所長 兼 Instagramチームリーダー 久保杏菜氏
株式会社トライバルメディアハウス マーケティングデザイン事業本部 ビジネスプロデュース部
リードシニアプロデューサー Spark! 副所長 兼 Instagramチームリーダー 久保杏菜氏

加藤:私たちにとって将来のお客さまとなる若年層とのコミュニケーションを大切にしています。保険は結婚したり、子どもが生まれたり、といったライフステージが変化するタイミングで意識されることが多い商品です。早い段階から接点を作ることでポジティブなブランドイメージを浸透させ、これから先、彼ら・彼女らが保険を検討する際に、当社が第一想起される存在になりたいと考えています。

 施策としてはInstagramの公式アカウント(@sompo_japan_official)での発信を続けています。当社公式キャラクターの「ジャパンダ」を架け橋に、ユーザーの興味に近いテーマの画像やお役立ち情報、定期的なキャンペーンなどに取り組んでいます。損保ジャパンならではの情報を発信することにも力を入れていて、防災・減災といったコンテンツが特に人気です。

Instagramの公式アカウント(@sompo_japan_official)より

樋口:まずは届けたい相手が興味関心を持つ内容を発信し、ブランドを好きになってもらう。そのうえでサービスや自社の紹介をするという順番が大切ですね。

久保:トレンドと自社の発信をうまく組み合せることはできないか、切り口を探すというのもポイントです。ソーシャルリスニングのような形でトレンドをしっかりと追っていくことが大切で、ブランド名のハッシュタグやGoogle検索のアラートなども使えます。

 Instagramのトレンドを把握するときは発見タブを見ることが多いのですが、この発見タブはユーザーの趣味・嗜好によってパーソナライズされてしまうため、注意が必要です。フラットに流行を把握するため、複数のテストアカウントをもつなどの工夫をしているスタッフもいます。

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この記事の著者

タカハシ コウキ(タカハシ コウキ)

1997年生まれ。2020年に駒沢大学経済学部を卒業。在学中よりインターンなどで記事制作を経験。卒業後、フリーライターとして、インタビューやレポート記事を執筆している。またカメラマンとしても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/06/02 08:30 https://markezine.jp/article/detail/38947

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