災害時、あなたの命をスマホが守る。知っておきたい「#Twitter防災」の使い方【3.11】

東日本大震災からまもなく10年を迎えるにあたり、被災地の復興支援に取り組む一般社団法人「FUKKO DESIGN」が、Twitter Japanなどと協力。災害時に役立つスマホやTwitterの活用法をまとめたスライド画像「#Twitter防災」を公開しました。

作成経緯について「FUKKO DESIGN」の木村充慶さんは、10年前の震災時やその後の災害でTwitterが活用されたことに触れ、「災害で使いやすい機能を整理し、多くの人がすぐに使えるような災害対策集を作りました」と綴っています

この記事では「#Twitter防災」のスライド画像と、それぞれのスライドに寄せた「FUKKO DESIGN」のメッセージをご紹介します。

1:事前にできるTwitterの備え

事前にできるTwitterの備え

事前にできるTwitterの備え。

出典:#Twitter防災

災害時は、正確な情報を知ることが大切です。テレビがない場合はインターネットが情報源になります。例えば、Twitterでどのアカウントから情報を手に入れれば良いのか、災害発生後に調べるのは大変です。

そこでTwitter防災では、役立つアカウントやリストの活用方法など「事前にできるTwitterの備え」をまとめています。

気象庁やNHKニュースをはじめ、被災地のライフライン状況や支援情報を紹介するNHK生活・防災アカウントを紹介。自分が住む自治体の公式サイトもブックマークしておくと、もしものときに役立ちそうです。

また、東京都では災害時に必要な防災備蓄品や備蓄量をリスト形式で示すサイト「東京備蓄ナビ」を公開しています。家族構成や人数などの質問に答えることで「何が、どのくらい必要か」を確かめることができます。ぜひ参考にしてください。

出典:東京備蓄ナビ

2:災害発生時のTwitterの使い方

災害発生時のTwitterの使い方

災害発生時のTwitterの使い方。

出典:#Twitter防災

災害発生時は身の安全の確保が最優先です。Twitterを開くのは、周囲の安全を確保してから。災害時には何よりも命を守るための行動をとりましょう。Twitter災害では、災害発生時のTwitterの使い方について紹介しています。

身動きが取れなくなった場合など救助を要請するときは、まず「119番」を。電話が通じない場合は「#救助」でツイートを。救助されたら報告ツイートをした上で、救助要請のツイートの削除を忘れずに。

また、災害時には根拠のない真偽不明のうわさやデマが広がることもあります。こうした内容をツイートした人が、過去に逮捕された例もあります。災害時にはデマを拡散しないように。リツイートする際は慎重に。

3:Twitter以外の情報収集の手段

Twitter以外の情報収集の手段

Twitter以外の情報収集の手段。

出典:#Twitter防災

災害発生時、Twitterではさまざまな情報を入手できますが、必要な情報のすべてが手に入るとは限りません。自分が必要とする情報に応じて、Twitter以外の情報収集チャンネルを用意しておきましょう。

NHKのニュース防災アプリやNHKラジオ、radikoなどラジオアプリ、日頃の備えに役立つ防災アプリなどを紹介しています。

4:スマホの停電対策

スマホの停電対策

スマホの停電対策。

出典:#Twitter防災

必要な情報を収集したり、連絡を取り合うためにスマートフォンは欠かせません。ただ、災害発生時は停電になることもあり、電気の復旧までには時間がかかることもあります。こうしたときの備えを、Twitter防災では紹介しています。

例えば、モバイルバッテリーを用意しておいたり、車で充電できるようにガソリンを満タンにするなど。最低でも3日間はスマホを使えるようにしておきましょう。加えて、災害時にはバッテリーの節約も肝要です。低電力モードや画面の明るさを暗くするなど「省エネな使い方」を心がけましょう。

また、災害時には電話が通じにくくなることがあります。もしものとき、電話以外で身近な人と連絡できる方法(LINEなど)、スマホが使えなくなった場合の連絡方法(災害用伝言ダイヤルを使う)、避難場所や集合場所などをを前もって相談しておきましょう。

最近では数が少なくなっていますが、公衆電話がある場所を事前に探しておくこともおすすめです。


#Twitter防災」は、災害発生時に自分や周りの命を守るために「いまできること」の一つです。ぜひ身の回りの人にも伝えてあげてください。FUKKO DESIGNでは、このスライド画像をPDFデータでも提供しています。壁に貼ったり、紙で手元に置きたい方はぜひ活用してください。

10回目の3.11を迎えるにあたり「#Twitter防災」が来たるべき災害に備えるきっかけになれば幸いです。

(文・吉川慧

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