TBWA HAKUHODOとFUKKO DESIGNは、新型コロナウイルスの感染が広がるなかで大雨や台風による自然災害が起きた際に、どのような行動をすべきかをまとめた『コロナ禍でもすぐできる!大雨&台風への備え2020年版』を発表した。

新型コロナウイルス感染症がいまだに収束しないなか、5月には各地で地震が頻発、また、梅雨に入り自然災害が起こる可能性が高い時期を迎えており、不安の声も多く聞かれている。そこで、TBWA HAKUHODOのメンバー、元内閣府防災担当官房審議官の佐々木晶二氏や、災害支援団体の調整などを行うNPO法人全国災害ボランティア支援団体ネットワークの明城徹也氏らで有志のチームを結成。気象専門家などへの取材を行い、ガイドラインを制作した。

『コロナ禍でもすぐできる!大雨&台風への備え2020年版』では、災害時を「風水害が起きる5日前~前日」「風水害が発生する直前/発生時」「避難所にいる時」の3つのフェーズ(時期)に分け、4枚ずつの画像にまとめている。コロナ禍にいることを前提として、災害時にどのようなものを準備し、どのような情報を見たら良いか、さらに、いざ災害が起きた際にどのように行動し、避難した際はどのようにするべきかなど、とるべき行動を体型的にまとめている。

<風水害発生:5日前~前日>
1. 家の外と中の備えをチェックしよう
2. ものの備えをチェックしよう
3. 最新の情報を入手しよう
4. 自分にあった避難を考えよう
<風水害発生:直前/発生時>
1. 危険な場所には絶対に近づかない
2. 避難判断のための情報を入手しよう
3. 避難する直前に必ず確認すべきこと
4. 避難するときに必ず気を付けること
<避難所で気をつけること>
1. 食事・洗面所などでの注意点
2. 感染症に気をつけながら体を動かそう
3. 避難所の空間を快適・清潔にしよう
4. 車中泊するときの注意点
それぞれのデザインは、理解のしやすさはもちろんのこと、SNSでの拡散のしさすさも考慮しており、多くの人にシェアされ、不安の解消につながることを狙いとしている。

プロジェクトメンバー

プロジェクトリーダー:木村充慶(TBWA HAKUHODO 兼 FUKKO DESIGN)
アートディレクター:浜田智子(TBWA HAKUHODO)
コピーライター:大嶋美月(TBWA HAKUHODO)
専門家:佐々木晶二(元内閣防災官房審議官)、明城哲也(NPO法人全国災害ボランティアネットワーク<JVOAD>事務局長)ほか